ヨガ哲学ってなあに?①【世界は多様で自由】
2021/10/16
世界とは何でしょう
あなたの周りのあれこれ?
国と国の関わり?
地球の営み?
あなたが思っているよりも
きっとずっと世界は広い
そして世界は多様で自由
このことをヨガ哲学の視点から
かみくだいて説明してみようと思います
「ヨガ哲学」という言葉をご存知ですか?
少し知っている方だと
「ヨガの八支則」のことや
その中の「ヤマ(やってはいけないこと)」
「ニヤマ(やるべきこと)」についてを
イメージするかもしれません
もちろんそれも含まれますが
それは、世界のあり方を知るための
生活の中でのちょっとした心がけにすぎないのです
そもそも哲学とは、真理の知的探究
世界の真髄を探っていくことです
壮大!
つまり、ヨガ哲学は
ヨガ・瞑想を通じて
世界の真髄にふれていくということ
もとい、真理を探究するために
ヨガや瞑想が生まれたともいえます
ヨガ哲学は、サーンキャ哲学の影響を受けており
全ては「意識(精神原理)」と「根本原質(物質原理)」から成り立っていると考えます
この、精神原理を「プルシャ」
物質原理を「プラクリティ」といいます
プラクリティははじめは非顕現
あらわれ展開し拡張して
世界を構築します
原初の宇宙の現れる前をイメージしてみてください
インフレーション理論による宇宙の展開
ビッグバンによって宇宙は一気に膨張し
原子を作り星を作り
星の爆発がまた新しい原子を生み
宇宙はどんどん展開していきます
展開しきった宇宙は
今度は還っていきます
宇宙の膨張と収縮
またいつか非顕現に戻っていく
現代科学でわかっている宇宙のあり方が
2000年近く前のダルシャナ(インド哲学)で
表現は違えど伝えられていました
瞑想とは
この展開を戻っていくこと
ごちゃごちゃしてしまう心を
シンプルにクリアにすること
完全にクリアになっても
なお残るのは
純粋意識、プルシャ
プラクリティは変わり続け変化し続ける特性をもち
プルシャはそれを経験する永遠普遍の存在である
これがヨガ・スートラの伝える哲学
宇宙原初のカケラが拡がり続け
星をつくり
生き物をつくり
関係性をつくり
マインドをつくる
それを経験している私たちのスピリット
なんて壮大な舞台
世界は多様性に溢れていて
私たちが様々な体験をできる自由な舞台
ヨガ哲学を通して
この世界のありようを捉えると
ひとつひとつの色彩や風景の変化が
とても愛おしくなるのです
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本で学ぼうとすると少々わかりにくいヨガ哲学の世界観を、ちょっと詩的に表現したら良いなと思って書いています
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ヨガスタジオアルモニ代表
吉川 里奈